宇宙艦、惑星開発施設資料U

Tが肥大化のため新設)

1.高速連絡艦
カロンに水の氷が十分存在することが確認され、推進剤を現地補給する前提で搭載量を片道分とすることが可能となったため建造された高速連絡艦。
推進剤タンクを3基2550d分とし主船体長を短縮して自重を1200dに減じた。
主船体直径は“みくら”級と同じで、出力60MWの発電機で駆動される推力54MNの6グリッドエンジンを搭載している。
軽量化により通常推進の満載時最大加速力は、0.013125Km/s/sに向上した。
さらに推進剤を注入しながら原子炉を120%まで過熱運転させて発生した高温蒸気を噴射する推力7MNの過熱蒸気推進器を有する。
固体ブースターに比べ安全に長時間の高加速(満載時1.5G×2時間)を得られる。
過熱蒸気推進器を1時間併用したときに得られる速度は秒速55`bで、冥王星までの片道所要時間は約1年になる。
主船体を短縮したため兵員室が縮小されており、定員は20名である。
推進剤生産施設や隕石移動装置の部品輸送が主任務のため格納庫は”みくら”級並みに延長されている。
この外観のため外国の宇宙関係者の間では”首長ディルド”と俗称される。
帝国艦船命名規則では、高速連絡艦は潮流が速いことで著名な地球上の海峡名が用いられる。1番艦は”なると”。




2.金星プラットフォーム
巨大なヘリウム気球につり下げたプラットフォームで金星大気圏上部の低温層において浮遊基地として使用される。
中央部に巨大な水槽があり藻類を栽培して大気中の二酸化炭素を吸収し酸素を自給すると共に余剰分を放出する。
巨大氷隕石の落下による湖沼形成と相乗して緩やかに金星の可住化を進めるための施設。
温度差発電ワイヤーを大気の高温層につり下げて発電を行い発生した電力でプロペラを駆動して移動できる。
プラットフォームには資材降下カプセルが降りられる広さがあり、最初の1基以外は金星大気圏中で組立・浮揚された。
最初の1基だけは宇宙空間で組み立て、巨大な氷の層で覆って大気圏に突入させる方法で数度の失敗を経て設置された。






3.試作核パルス推進艦”まりあな”
金星可住化用の氷隕石を確保するため隕石移動装置を大量に冥王星方面へ輸送する目的で建造された核パルス推進艦。
前部船体は”みくら”級資源収集艦の5倍の直径を有するドラム型で満載時の重量は6万d程度になる。
後部船体は巨大なおわん型の爆風受けに推進用核爆弾の弾庫と射出機、爆風受け保護用の水銀タンクがあり満載重量は2万d程である。
前後の船体は巨大な4基のショックアブソーバーで連結され、核パルス推進時に前部船体に伝わる衝撃のピークを抑える。
補助推進器は前部船体のヘッドフィギュアを囲んで後進方向に4基の6グリッドイオンエンジンが組み込まれている他、前部船体外周に姿勢制御エンジンがある。
巨大で重いため、イオンエンジンを全開しても加速力は”みくら”級の1/5と非常に鈍く、方向転換も難しかった。
一方で核パルス推進時の加速は凄まじく、満載状態にしていないと無脊髄型サイボーグでも耐えられない。
このため、冥王星方面からの帰路は隕石移動装置を降ろした後の倉庫にカロンで採取した水を詰めて所定の重量としていた。
その結果、本艦の運航によって火星衛星軌道の大工場では水が有り余る状態となり、工場内や火星低地での農産に使用された。
冥王星までの片道航行期間が1ヶ月ほどと短いため、生活物資の艦内生産は行わず、乗員は3から5名に抑えられた。
乗員室は隕石衝突時の安全性と核パルス推進時の放射線障害に配慮し、前部船体中心部に配置された。
 外観



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