満漢人民共和国木星資源収集艦の雛壇式操縦室

満漢人民共和国は北米連、ス連の木星進出に対抗すべく帝國火星大工場に大型資源収集艦を発注した。
通例通り人海戦術を旨とする満漢仕様であり、操縦室だけで16名も詰めるようになっている。
このため操縦席は雛壇のような構造であった。
最上段は艦長、副長席。
次段中央が繰艦指揮官席、同両翼が処罰監視員席。
次が主推進と前後の縦横バーニアに分かれた機関操作員席。
下2段の6席が採掘アーム操作員席であった。
長く辛い木星衛星軌道への旅は耐え難いため、満漢人民共和国では初めて地上戸籍の監督官が同乗しないことになった。
代わりに指揮を執るのは通算ノルマを達成して自由坑夫となった小惑星戸籍の達磨娘である。
艦長、副長、繰艦指揮官の3名はチームで雇用され収集資源の現物を歩合給として与えられた。
処罰監視員には処罰が重なって額に無能の烙印が完成した奴隷坑夫から嫉妬心の強いものが選ばれた。
処罰監視員は専ら操作員のミスや怠慢を監視記録し、この記録に基づいて帰港時に各操作員の処罰が決定される。
機関操作員には比較的処罰歴の少ない奴隷坑夫が充てられた。
機関操作員にノルマはなくただ指揮に従って操作するだけであり、ミスだけが処罰対象となった。
採掘アーム操作員は”無”まで烙印が進んだ奴隷坑夫が充てられた。
採掘アーム操作員には現地作業時の積み込みペースにノルマがあり、未達成は処罰された。
乗員に居室は与えられず、24時間雛壇に張り付けられたまま交代で休息する。
艦外作業員として蛸部屋に載せられる達磨娘には共用四肢が貸与されていたが、操縦室要員の分は搭載されない。
このため私物持ち込みが可能な自由坑夫指揮官以外は出航から帰港まで休息時間といえども雛壇から動くことが出来ない。
満漢人民共和国木星資源収集艦操縦室・雛壇



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