サイボーグ体部品構成上はバラで使用出来ない特殊な手足のセットと位置づけられる。
本来の手足を取り外して胴体部に収まる形で使用し、運動制御は通常の手足と等価になる。
関節部を除き対戦車砲の直撃に耐える。
動力は両下腿部に搭載されたガスタービンで発電の他に足裏の履帯を直接駆動して高速移動にも使用される。
固定武装として胸部に軽エキシマビーム砲を装備する。この砲はアイビームと同じ制御インタフェースとなっているため強力な望遠･暗視眼球としての機能もあり、頭部前面装甲を閉めたときは主な視界として用いる。この他に首が動かせないため側面と後方の視界を確保する目的で頭部の側面と後面にも小型ＣＣＤカメラが数個付いており、視野の一部に合成表示される。
阻塞網と定置雷撃装置、重エキシマ砲の３種の施設を連係させて巡航ミサイルやステルス機による低高度からの空襲、水上艦・潜水艦による上陸侵攻を阻止するシステム。
平時は海底にたたんで格納された阻塞網を気球に水素ガスを充填して浮揚させることで巡航ミサイル等の高度を上げさせ、狙撃しやすくなったところを陸上に配備された重エキシマビーム砲で撃つ。阻塞網を除去するために接近する水上艦･潜水艦は海底に設置された定置雷撃装置から攻撃する。
施設の存在を知らずに接近した空襲第一波に対しては直前に浮揚させて引っかけさせ、バランスを失って墜落させる戦術も採られる。
地上配備の重エキシマビーム砲は原子力発電所が無いため原子炉直結の宇宙艦搭載型より出力が低く、大気による減衰もあるため有効射程が晴天時で１０`、雨天では３`程度しかなく巡航ミサイルの迎撃は出来るが弾道弾の迎撃は非常に難しいという弱点がある。また、非サイボーグの地軍兵がコンソールで操作するときは自動追尾装置に頼るため有人機に対しては射線を読まれて回避されることが多くなるという弱点も加わる。
