恒星間航行艦の操縦系

皇紀200年頃の恒星間航行艦は巡航時航行速度が光速の13%ほどになる。
1%ほどであった冥王星航路用核パルス推進艦に比べると大幅に高速化される。
このため、航路障害物との衝突回避は一層難しくなり、衝突時の被害も大きい。
障害物対策は、所詮俊敏な回避か艦載重エキシマ砲によるアイビーム射撃しかない。
高速になれば、それに反比例して障害物発見から対策発動までの時間に余裕が無くなる。
従来艦では、操舵員は艦内無線LANで艦体とリモートボディリンクを形成していた。
また操縦席の位置も艦橋内に設けられておりヘッドフィギュアから20bほど離れていた。
これらディジタルプロトコルや伝送距離による物理遅延はもはや許されなくなった。
このため、操縦席位置をヘッドフィギュア内に配置し一部の操作をアナログ直結とした。
新操縦系配置図

ヘッドフィギュア内は狭く、人型サイボーグが座るスペースを設けるのは難しい。
また小物体が貫入する事故に遭遇した場合は前面投影面積が小さい方が生存確率が高い。
そこで、恒星間航行艦では操舵員が首だけで特製の獄門台に乗って操縦することになった。
操縦用獄門台は前面投影面積を縮めるため薄型で前後に長く先端に神経系が集中している。
当直交代にあたって操舵員は準備室で首を外し眼球を直結アダプタに替えて獄門台に乗る。
操舵員の首を乗せた獄門台はトンネル内をリニアレールで移動しヘッドフィギュアに入る。
交代作業中も常に2名が前方監視を続ける必要があるので操縦用獄門台は3基設けられる。
艦体各所に設けられたバーニアのうち最前部の組は操舵員の腕神経系にアナログ直結される。
航行中は緊急時の回避や射撃に艦長の指揮が間に合わないため操舵員は全面的に委任される。
操縦用獄門台詳細図

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