練習恒星間航行艦”ぐりーんらんど”の中間コンテナ
恒星間航行艦中間船体
 恒星間航行艦は発進時質量の大半が航行中に消費される燃料、推進剤である。
加速によって推進剤が消費された空きスペースをそのまま運んでいればその分燃費が悪化してしまう。
このため、船体の中間部分は切り離し可能なコンテナを多数連結した構造になっており航行中に容積を縮小できる。
主推進機関である打ち込み誘爆型核融合パルスエンジンは、点火用原爆と誘爆用重水素弾を消費する。
即ち核物質が燃料であり、推進用爆弾の筐体および爆風受け保護用の水銀が気化して燃料とともに推進剤になる。
すべての推進用爆弾を最初から完成品で搭載すると余分な船体容積が必要になり無駄な重量が加わる。
このため艦内に核物質生産用重水炉と濃縮施設および弾体組立工場を搭載し航行中に製造を行う。
物資の消費によって空いた倉庫用中間コンテナは切り離し時に投棄せず解体して弾体の素材とされる。
このため中間コンテナは短時間で分解収納ができるよう縦に切り離せる半円筒部材を合わせた構造となっている。
この仕組みにより、従来の多段式宇宙船のような投棄する前段船体を加速した分の燃料ロスが無くなった。
また、原子炉の事故による緊急投棄に備えて、素早く切り離し横にどけられるようコンテナ毎にバーニアが付く。
推進用爆弾製造施設やその資材倉庫のほか、居住施設用コンテナや目的地で使う機材の倉庫コンテナがある。
居住施設用コンテナは遠心重力ブロック化され娯楽施設や農産施設が併設された小型スペースコロニーである。
都市型宇宙船と呼べるほどの規模は無いが自給自足が可能であり、宙軍内では”農村型宇宙船”と俗称される。
すべての中間コンテナ施設は半数が失われても自給体制が維持できるように連結台数が定められる。
コンテナの船体外殻構造は用途によらず共通であるため、外観上の差異は殆ど無い。

前部船体 後部船体


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